ビジネスの世界では意思決定層はまだまだ男性が大半。社内でも社外でも、男性とうまく仕事を進めるためのちょっとしたコツとは――。心理学者の内藤誼人さんは、コミュニケーションを難しく考えず、もっと肩の力を抜こうと提案します。
オフィスで会話しているシーン
※写真はイメージです(写真=iStock.com/itakayuki)

スポーツ関連ネタがおススメ

「お客さまとは雑談が大切だとは聞くけれども、いったい何を話していいかわからない……」
「私は、どうも世間話をするのが苦手なんです……」

そんな悩みを抱えている方は意外と多く、女性同士では話が盛り上がるけれども、初対面の男性が相手のときにどんな雑談のネタを振ればいいか、というのはキャリア女性にとって悩ましいところのようです。

でも、雑談をあまり難しく考える必要はありません。特に男性が相手なら、何かスポーツのネタがおすすめ。多くの男性は得意になって勝手にしゃべってくれるでしょう。あとは神妙な顔をして、「ふむ、ふむ。いやあ、それは面白いですね!」と相づちを打っていれば大丈夫です。雑談なんて簡単、肩の力を抜いていきましょう。

男性は、基本的に、“活動的”で、“行動的”な動物です。身体を動かすのがとにかく好きで、女性に比べると落ち着きがありません。これはどうも生まれつきの性質のようで、赤ちゃんのときからその傾向が見られるようです。男の子の赤ちゃんは、女の子の赤ちゃんに比べると、ずっと手足をバタバタと動かしています。

そんな男性ですから、当然のようにスポーツで身体を動かすのもスポーツの観戦も好きです。

そういうわけで、男性とおしゃべりするときには、スポーツ関連ネタが無難といえるでしょう。野球でも、サッカーでも、ラグビーでも、バスケでも、何でもかまいません。たいてい男性はどこかのスポーツチーム(や選手)のファンですから、雑談も盛り上がります。