由緒正しい老舗の傘をビジネスの味方に
責任のある役職につく人も多いPW世代なら、ぜひ一度、前原光榮商店を訪れてはいかがでしょうか。昭和23年に創業し、今年で72年目を迎えるこの老舗洋傘メーカーは、家族数世代で愛用しているファンを多く持ち、皇室御用達としても有名。ひとつひとつの傘すべてを熟練した日本の職人が手作業で製造し、その素材と美しいシルエットたるや、まさに日常の芸術品といっても過言ではありません。
そうやって大切につくられた傘の背景を知ったうえで選んだお気に入りは、凛としたスーツ姿の知性と品格を高め、佇まいをエレガントに見せてくれる影の立役者となってくれます。外回りやクライアント訪問が憂鬱になりがちな雨の日にも、持つ人に自信を与え、いつだってあなたの背中をそっと押してくれるはず。特別な存在であるその1本は、大人の上級感を醸し出すだけでなく、あなたの仕事ぶりさえアピールしてくれることでしょう。
さらに前原光榮商店では、ショールームに持ち込めばたいていの傘はメンテナンスが可能なので、使うごとに味の出る、あなたの長年の相棒として活躍してくれるはず。こうした名品に触れ、自身の持ち物の細部にまで気を使える人と「傘なんてなんでもいい」といって使い捨てする人とでは、見た目の時点で大きく差をつけたとしてもなんら不思議ではありません。
管理職ともなれば、傘もひとつのビジネスアイテム。避けては通れないこの季節、上質なこだわりを持つお気に入りの1本とともに、見た目はもちろんキャリアもさらなるバージョンアップをめざしたいものです。
今月の名品
前原光榮商店の長傘
※価格はすべて税抜きです。
スタイリング=乙部アン 撮影=坂根綾子
新ファッションウェブマガジン「LIV,」女性ファッション誌のフリーエディターをしながら執筆家としても活動、いくつかの連載を掛け持ちする。アメブロやnoteなどのブログでは、大人の女性に役立つファッション・仕事・サステナブル・ライフスタイル・独自の人生哲学を発信。