意外と気になる“適当傘”の存在

本格的な梅雨の季節となり、ぜひ見直してほしいのが傘の存在。毎日絶対に使うものではないゆえに、まさに気が回らないアイテムでもあるのですが、実は傘には持つ人の美意識がそのまま反映されます。

「傘なんてなんでもいいや」と思っている人のなかには、雑に扱った古い傘や、ビニール傘を使い捨てしたり、もしくは会社にある誰かの忘れ物を適当に借りたりしている人もいるかもしれません。一方で「傘も印象管理のひとつ」とわきまえている人は、そこにも投資をしてきちんとお手入れしたものを長く愛用していたり。どちらを選ぶかは美意識に加え価値観の問題ですので個人の自由ですが、前者より後者のほうが「きっと仕事もきちんとしてくれるだろう」という想像力をかき立てます。シンプルに言うと、そのほうがビジネスにおいてもずっと得だということ。「たかが傘、されど傘」なのです。

たとえば靴にもオフィスにはレザーパンプス、公園に行くならスニーカーの日があっていいように、傘にもTPOは存在します。ビニール傘自体が悪いのではなく、スーツを着ているときにはやはり、その立ち姿と品格にふさわしい一本が必要なのです。