「毎日使うとは限らない」から、そこに素が出る
初対面で「その人がどんな人物か」を判断するとき、あなたはどこに注目するでしょうか? たとえばヘアメイク、歯並び、スーツの着こなしなど、重要視するパートは人それぞれですが、バッグや靴などの持ちものも、意図せずとも判断基準になりますよね。
働く女性として、名刺入れやバッグなど、ビジネスシーンにおいて明らかに「見られている」とわかるモノに関しては、皆おしなべて気を遣っています。ですが、仕事中(主に打ち合わせやプレゼンなど)に必要のないもの、または登場回数がそう多くはないものについては、意外と意識が行き届いていないのが実情です。
それが顕著に出るのが傘。その証拠に、あつらえたようなピシッと決まったスーツスタイルにビニール傘……なんていう、ちぐはぐな組み合わせをよく目にしませんか? しかしながら、それでは打ち合わせ中に獲得した好印象も、エントランスでヨレヨレの傘を出したとたんに急下降という可能性も十分ありえるのです。
それもそのはず、人は体の中心から離れた場所ほど美意識が届きにくくなります。身だしなみひとつとっても、ヘアスタイルやメイクなどにこだわっている人が、実は指先のネイルがはげていたり、靴のお手入れがなおざりだったり、適当な傘を使っていたり、ということも少なくはありません。しかしながら、他人からよく見られているのは、意外と自分では意識しづらいところだったりするのです。