男性は実力や実績がともなっていなくて自己評価が高く根拠のない自信を持っている。対して女性は自分自身のことを客観的にとらえる力があり、謙虚な人が多い――。数々の研究結果から男性の自惚れ傾向が明らかになっているそうです。そんな男性とうまく仕事を進めていくにはどのような工夫が必要でしょうか。心理学者の内藤誼人さんが解説してくれます。
アジアのビジネスチーム
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なぜか自己評価が高い男性

女性からすると、「(能力や実績は大したことないのに)なぜあの人は自己評価があんなに高いのだろう」と疑問に思うような男性は多いのではないでしょうか。

たぶん、みなさんも薄々とは感じていらっしゃると思うのですが、男性は基本的に「おバカさん」です。

ここでは、他ならぬ自分自身について正しく自己評価ができない人のことを「おバカさん」と呼びますが、男性は基本的に自分のことをよくわかっていません。ですから、「おバカさん」だと言えるわけです。

たとえば、男性に「あなたの知能指数はどれくらいだと思いますか?」と尋ねると、たいていは現実の得点よりも大幅に高い得点を見積もります。実際に知能テストを受けてもらうと、自分の予想よりはるかに低いのです。逆に、女性に知能指数を見積もってもらうと、実際よりもかなり低い点数を見積もる、という面白い逆転現象も見られることがわかっています。