ライフステージで変わる4つの志向チェックリスト
それぞれの「志向」の大まかな特徴は次のようなものです。
ワーク&ワーク志向
□自分の時間のすべてを仕事に充ててもいいくらい、いつも仕事のことを考えている
□とにかく仕事が好きで、はまると夢中になり時間を忘れる
□会社で結果を出してお金を稼ぎたい
□仲間と一緒に何かを成し遂げたい
□会社の目標と自分の目標を同じように考えることができる
□仕事で結果を出すための勉強の時間は惜しまない
ワーク&プライベート志向
□業務時間中は頑張るが、業務時間外は仕事に充てたくない
□業務時間内であれば、言われたことを言われた通りにすることに抵抗はない
□自分の趣味や好きなことに時間を使いたい
□家族の生活を犠牲にするような働き方はしたくない
□自分の貯金は減らしたくない
□どちらかというと、お金より自分の自由の時間がほしい
ワーク&セカンドジョブ志向
□業務時間を過ぎたあと、ほかの仕事をすることに抵抗はない
□仕事で成長するためには異分野の経験が必要だ
□いまの仕事でのスキルがほかで通用するか試してみたい
□いまの会社で「井の中の蛙」になることに危機感を感じている
□多面的に物事を知りたい
□異業種・異分野の人と交流するのが楽しい
ワーク&インベスト志向
□自分の時間のすべてを仕事に充てることはしたくない
□時間や場所やお金にしばられたくない
□大きな目標のためならお金を一時的に失ってもいい
□自分の好きなようにやりたい
□気に入った仲間としか仕事はしたくない
□最小の努力で最大の効果を得たい
今すべきことと放っておいていいことを見極める
繰り返しになりますが、「志向」は、結婚・出産・子育て・親の介護など、ライフステージや立場によって変わります。ひとつの「志向」に軸足を置き、もう一つの足をほかの「志向」に置くことも可能です。
たとえばいまは小さい子どもを育てながら仕事をしたいので「ワーク&プライベート志向」だけど、いずれは「ワーク&セカンドジョブ志向」で行きたい、と、将来を見越してタスクを分配することも可能です。朝の1時間のうち30分は「ワーク&プライベート志向」で仕事を効率的に進める準備をし、残り30分で「ワーク&インベスト志向」で不動産投資や株などの不労所得を得ている人を調べてみる、という時間の使い方もあります。
いったん決めたらそれで終わりというものではありませんし、一度決めたらずっとその「志向」で行かないといけない!というわけではありません。その都度、いまの自分の優先順位について立ち返ってみましょう。
なぜ最初に「志向」を知ることが大切か。それは、「いま頑張らなければいけないこと」「放っておいていいこと」が明確になるからです。
メリハリがつけられるようになれば部外者の言葉に右往左往せず、すべきことに集中できるようになります。
目的が分かっていれば、「やっておいたほうがいい」「念のため」「とりあえず」という案件に忙殺され、無駄な時間を過ごすこともなくなります。
まずは自分の志向を知り、その上で1日のタスクを仕分けしていきましょう。
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二度の大学受験失敗を機に早起きに目覚め、半年の早朝勉強で慶應義塾大学総合政策学部に入学。外食ベンチャー企業、外資系戦略コンサルティング会社を経て、2009年に『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)を刊行。ベストセラーとなり、「朝活の第一人者」 と呼ばれるようになる。夜型から朝型に変えた実体験と多くの人の早起き習慣化を指導した実績をもとに、2010年より朝専用手帳『朝活手帳』をプロデュース。10年連続で発売する人気手帳となる。「朝1時間」の業務改革による生産性向上、働き方改革 のための手法を企業に指導しているほか、個人に向けてはキャリアに迷ったとき自分の将来を真面目に楽しく語り、学びたい人向けの朝活コミュニティ「朝キャリ」を主宰。2020年4月現在4歳となる男児を育てるワーキングマザー。