間違い美容法4「シートマスクは、表示時間より長くのせるようにしています」

シートマスクは長時間、顔にのせるほど効果が高まると思う人が多いようです。しかし、肌は濡れたままの状態が続くとバリア機能が低下し、逆に乾燥を招くもの。さらに、シートマスクにはさまざまな成分が入っており、長時間シートをのせて湿布をするような状態になると、成分の浸透が高くなりすぎて、かぶれの一種である「刺激性接触皮膚炎」になることもあります。そもそも化粧品は、失われた角層のうるおいをサポートするもので、肌の表面にのせれば十分。成分を奥まで浸透させようとする必要はないのです。

シートマスクは、記載された適正時間のせたらはがし、その後、保湿クリームを塗りましょう。また、毎日シートマスクを使う人もいるようですが、週に1~2回程度、使用するのがおすすめ。特に肌が弱い人は、肌の様子を見ながら使用してください。

構成=籔智子 写真=iStock.com

慶田 朋子(けいだ・ともこ)
銀座ケイスキンクリニック院長 医学博士/皮膚科専門医

皮膚の働きや美肌に導くスキンケア、安心安全な美容医療など、的確な診断とわかりやすい解説で多くの女性たちに支持されている。雑誌やTVなど多くのメディアでも活躍中。著書は『365日のスキンケア』(池田書店)、『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)など