自分の経験をロジカルに説明できるか
活況が続いている転職市場。国全体で女性登用を進める動きが強まっている中、管理職経験者あるいは管理職候補となる女性を多くの企業が求めている。しかし、ある程度キャリアを積んだ女性であれば引く手あまたかというと、実はそうでもないようだ。大手からスタートアップ企業まで、企画系職種や幹部案件に強みを持つオプティマスの広富さつきさんによると、ここ数年、面接の場で数字的な志向の有無を問われるケースが増えてきているという。
「どの企業も応募者の過去の行動を分析することで、その人となりや仕事に対する姿勢を理解しようとします。前職での課題、主体的に取り組んだこと、その成果、の3つを数字を交えてロジカルに説明できないと、どんなにすばらしいキャリアを持っていても全く評価されない。逆にそれができれば“数字から逃げていない”“数字に泥臭く向き合った経験有り”と高く評価してもらえます」
最近は面接に「フェルミ推定」を取り入れている企業もあるという。
「フェルミ推定とは、『日本にピアノの調律師は何人いると思いますか?』などといった一見、想像もつかないような数値に関する質問をして、応募者の思考力や地頭のよさを判断するものです」