見た目が合っているからよいわけでもないし、隙間があったら絶対にダメというわけでもないんですね。納得しました。道具を使って柔らかく調整してもらった結果、きつかったつま先はずいぶん柔らかく感じるようになった。

木下さん

ストラップに穴を空けて完成。「履いていただいて何かあれば再調整します」と星野さん。

オーダーした靴の底が履いているうちに減った場合は、木型に釣りこんで底を引き直すこともでき、こまめにメンテすれば10年は履けるという。木型は基本の形が同じ靴なら何度でも使えるわけだし、安い既製靴を買って毎年履きつぶしたり、それなりの値段の靴を買っても履きづらくて結局履かないまま放置、という状況が人生で何度もあったことを考えると、結局のところコスパは悪くないと思う。何より環境にも優しいサステイナブルな買い物であると感じました。まずは、少し履いてみて、慣れてきた段階でまた何かあったら調整してもらいつつ、次の一足も考えることにします。

出来上がった靴
木下さん

ついに出来上がり。靴がぴったりだと足元に安定感があって、足もきれいに見える気がします。

HOSHINO BESPOKE SHOES ATELIER

住所:東京都中央区日本橋小網町11番9号 ザパークレックス小網町第2ビル6F
電話:03‐4405‐6673
営業時間:10:00~21:00(完全予約制、土日祝は20:00まで)
定休日:月曜日 火曜日
https://hoshino-bespokeshoes.jp/
フルオーダーは木型99000円 本体74000円~、セミオーダーは74000円~

撮影=澁谷高晴

木下 明子(きのした・あきこ)
プレジデント ウーマン編集長