足の幅が極細で、しかも甲も薄くてやたらと痛がり。日本人のスタンダードとは真逆の足のため、いつも靴を選ぶのに四苦八苦、既成のパンプスなんてとても履けない……。そんな悩みを長年持つプレジデント ウーマン編集長木下が、一念発起してオーダー靴に挑戦することになりました。
オーダー靴に挑戦

まともに履けるパンプスがない!

オーソドックスなパンプスが欲しいとずっと思っていた。しかしながら、私の足幅はものすごく細い上、甲もペラペラ。日本で靴を買いにいっても有能な売り場スタッフほど私の足を見た瞬間、「うーんこれ幅はBかそれ以下くらいですよね、うちでは取り扱いがありません」とうなる(日本の靴の標準はEである)。欧米の靴にした方がいいですよ、と言われ、欧米に行った際にまとめ買いしたり、日本でもインポートの靴ばかり買ったりしていたのだが、それでもパンプスだけはまともに歩けるものに出会ったことがない。

15年くらい前、中国でチャイナドレスと共布で格安オーダーした靴は地球上で私しか入らないのではというくらい異常な細さに仕上がっていた(紙の上に足をのせペンで足の形を書いてそのままつくるという超適当なやり方だったが、皮と布でつくった柔らかさのせいか履きやすく今でもドレスとともに愛用中である)。

オーダー靴に挑戦

日本の既成靴でできる限り細めのものを選んでも、サイドに隙間ができやたらと脱げる。