中身を見てもらうために外側を変えていく

ときどき、「あいつは見た目はいいけど、中身がない」などと揶揄の声が聞こえてくることがありますが、私にいわせると、「中身がない」と判断してもらえる機会があるだけマシだと思います。

見た目が良くなければ、中身を判断してもらえる機会すら与えられないかもしれないのです。おかしな装いや振る舞いをしていたら、どんなに中身がすぐれていたとしても、見てもらえるチャンスも得られない。

そして、自分でも知らないうちに、見た目がいろいろなメッセージを発信してしまっていることに気付くこと。ダダ漏れしている危険なメッセージを排除していくこと。そして自在に印象を操作していくこと。それが大事になるのです。

木暮 桂子(きぐれ・けいこ)
ビジネスアピアランスコンサルタント/ディグニータ代表取締役

大学卒業後、シンガポール航空に入社し、キャビン・アテンダントとしてシンガポールに駐在。在職中にhigh achiever of compliments(年間を通じてお客さまからの感謝状が多かったクルーに対して授与)のトップ10として表彰される。その後帰国し、グロービスの創業期から現在のグロービス・マネジメント・スクール、グロービス経営大学院の立ち上げに関わり、東京校のスチューデント・オフィスの責任者として戦略立案、マーケティング、営業全般に広く携わる。また法人向け研修としてビジネスアピアランス・スキルトレーニングプログラムを開発、自ら講師を務める。現在はディグニータにて多くの経営者、政治家、コンサルタント等をクライアントに持ち、パーソナルブランディングやスピーチトレーニング、非言語コミュニケーションのコンサルティングを行う。これまでにのべ数万人以上の「ビジネスアピアランス強化」を実施。「見た目」を整えることで「印象が大きく変わった」「評価されることが増えた」という声が多数寄せられている。著書に『ビジネスという勝負の場は一瞬、しかも服で決まる』(ダイヤモンド社)がある。