ネット記事がきっかけで、ワイドショーがこぞって取り上げた“女性専用車両”の問題。女性同士の戦場と化しているというその内容に違和感をもつ視聴者は多かったようです。テレビ局でアナウンサーとして勤務した経験のある宮田愛子さんが、ワイドショーが“女の敵は女”を煽る理由と問題点を指摘します。
※写真はイメージです(写真=iStock.com/metamorworks)

各局が女性専用車両を批判

先日民放テレビ局の情報番組内で、女性専用車両で問題が起こっていると報道され、視聴者から多くの批判を浴びました。

情報源はあるネット記事です。女性専用車両内は「あぶらとり紙が散乱している」「男性の目がないので周囲の目線を気にせずスマホに没頭している」「持ち物のブランドでマウントがはじまる」など女性の戦場と化しているとの理由から、利用したくない人が増えているという内容で、複数の番組で取り上げられました。

しかし視聴者からは「最近あぶらとり紙を使う女性はめったにいない」「スマホを見るのは女性に限らない」「ブランドで競うなど一部の人では」と情報の根拠自体を疑う人の声が多くみられる事態に。