家計簿アプリでやりくり費にもメス

加えて消費税率の引き上げが行われ、家計はダブルパンチを受けている状況だ。この負担増を乗り切るには、固定費のカットだけでなくやりくり費のカットも不可欠になる。やりくり費とは日々の食費や日用品代など、生活にかかるお金のことだ。

「そこで活躍するのが家計簿アプリです」

銀行口座やクレジットカードと連携させれば、収支を自動的に記録できる。現金で支払ったものはレシートを撮影すればOK。

いったんアプリの利用を始めると、できるだけ自動記録したいとの気持ちが働きキャッシュレス化しようとする。それがまた、家計の見える化を進めることにつながり好循環が生まれる。

おすすめの家計簿アプリとは

さまざまな家計簿アプリがあるが、藤川さんのお薦めは「Money Forward ME(マネーフォワードミー)」と「Zaim(ザイム)」だ。

いずれもレシートの読み取り機能など、家計簿を自動記録する基本機能は備えているが、「Money Forward ME」は資産状況をリアルタイムで確認できるなど、資産管理に向いているという特徴がある。一方「Zaim」は、月の予算を決めて家計簿の残高を表示するなど家計管理に向いている。好みに応じて選ぶといいだろう。

写真=iStock.com

向山 勇(むこうやま・いさむ)
ライター