心を揺さぶるスピーチのつくり方&話し方
スピーチの極意を2時間でモノにする
スピーチに苦手意識がある人にもってこいのセミナーがある。経営者や政治家の演説を指導するスピーチライターとして活躍中の蔭山洋介さんが講師を務める「パブリックスピーキング入門セミナー」だ。オンラインで参加できる「スピーチライターサロン」の入門編で、蔭山さんが実際に指導する少人数の講座である。
「人を感動させるスピーチの構造はシンプル。今日は、それを最短の方法で教えます」
よく通る声でそう切り出し、授業が始まった。まずは、申込時に宿題として出されていた「2分間の自己紹介スピーチ」を1人ずつ披露。緊張感を伴いながらのスピーチを終えると、録画した動画をコマ送りしながら蔭山さんがダメ出しする。
「手を重ねるのは自信がない証し」など、身ぶり手ぶりを指摘。「立ち方で発声が変わる」と姿勢もチェック。確かに、重心を変えるだけで堂々とした声が出る! と感動した直後、息をつく間もなく蔭山さんはスピーチ原稿のつくり方の説明を開始した。「意見を無限に並べたスピーチはダメ。人を引き込むには、いかにエピソードを盛り込むかが勝負」
そう言って、原稿の起承転結のつけ方から、エピソードの効果的な盛り込み方まで指南。教わった内容をもとに自己紹介スピーチを再構築して、2度目のスピーチに挑戦する。