スクールやオンライン、あらゆる方法を試す

マネックス証券の創始者・松本大前社長からバトンを受け継ぎ、その座に就いたのが清明祐子さん。大手ネット証券5社初の女性社長としても注目の人物だ。そんな彼女が「いくら学んでも終わりがない」と語るのが英語。本格的に勉強しようと決心したのは、マネックスグループの執行役員となり、グループ会社とのコミュニケーションや業務で英語に触れる機会が多くなってきたとき。このままでは意思伝達の大きな壁になると脅威を感じ、英語と真剣に向き合うことを決意した。

マネックス証券 社長 清明祐子さん

「英会話スクールに通い、オンライン英会話も受け、耳で聞いた英語を即座に復唱する“シャドーイング”が効果ありと聞けばトライ。あらゆる方法で英語を勉強しました」

マネックスグループでは株式などの金融商品はもちろん、暗号資産(仮想通貨)もグローバルで売るもの。グループ全体でどのように連携し収益を上げるかという局面では、当然英語のやり取りが発生する。

「相手の話す内容は理解できますし、日常会話はまあまあ問題なくできるのですが、ビジネスシーンで自分がリードしてディスカッションしたり、迅速に的を射た質問をしたり、さらに交渉まで英語で行えるレベルにまでもっていくのが難しい。だからいまだに英語がコンプレックスです」