付き合う人は自分で決める

井上智介『職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全』(大和出版)

あなたは、どうしても周囲の顔色などを窺うことが多くて、周囲の空気に引っ張られやすい存在ではないでしょうか。だからこそ、一緒に付き合う人は、あなたが選ばなければいればいけません。

もし間違った相手を選んでいれば、あなたの心はずっと満たされることはなく、不安やそわそわした感覚ばかりが残り、ずっと自分に自信が持てないままになってしまいます。

一見、明るく前向きで楽しそうにしている人の中には、マニック・ディフェンサーがいることを知っておきましょう。そのうえで、まずは直観でその人に飛び込んでみて、あなた自身が、どのように感じるかといった、自分の評価軸を大切にしてください。

「マニック・ディフェンス」とは

何らかの理由で生じた気分の落ち込みや、自信を喪失した体験によってできた心の傷を守るための、過剰な発言・行動です。具体的には次のような例が挙げられます。

◎常に本音を言えないストレスから、ネットの匿名掲示板などで攻撃的な投稿を続ける
◎SNS上で、今が充実していることを過剰にアピールする写真や記事を投稿し続ける
◎失恋の後などに、やけ酒で大騒ぎしたり、相手を選ばず過剰な性交渉に走る
◎友人や恋人について、「お金持ち」「ルックスがいい」「学歴が高い」などと過剰にアピールする

<POINT>
一緒にいて落ち着かない・その時楽しくても後で疲れる人は
距離を置くべき「マニック・ディフェンサー」

写真=iStock.com

井上 智介(いのうえ・ともすけ)
産業医・精神科医

産業医・精神科医・健診医として活動中。産業医としては毎月30社以上を訪問し、精神科医としては外来でうつ病をはじめとする精神疾患の治療にあたっている。ブログやTwitterでも積極的に情報発信している。「プレジデントオンライン」で連載中。