もっといろいろやってみたい! 気になるあの金融商品をチェック

最近人気の外貨建ての貯蓄保険

ここ数年、保険業界で最も売れ筋となっているのが外貨建ての貯蓄保険。文字どおり貯蓄性がある保険のことで、年金保険や終身保険などが多い。外貨建ての貯蓄保険は、保険料を外貨で支払い、保険金や解約返戻金なども外貨で受け取る。近年日本の予定利率(保証されている保険の運用利回り)は超低水準で、貯蓄保険にはほとんどメリットがないといわれている。

しかし「投資は怖いけど、何となく保険なら怖くない」というニーズから、円建てより保険料が比較的安い、外貨建て貯蓄保険に注目が集まっているのだ。「外貨建て貯蓄保険には為替変動リスクがあるので、最終的に日本円で受け取る場合には『元本保証で絶対安心』というわけではありません。

ただ、5年、10年と長期間毎月保険料をコツコツ支払えば、短期的に損失が出る局面はあっても、価格が平準化されることにより、為替リスクは低くなります。おおむね3%程度の利回りが出ている商品も。とはいえ、コストは結構かかるので、効率的に資産を増やせる金融商品とは言い難いですが、リスクをあまり取りたくない人はチェックしてみても」

高金利が魅力の外貨預金

外貨預金とは、円を外貨に交換して預金するもの。円に比べると高金利な点に引かれて始める人が多い。ただし、リスクもある。「外貨預金は実質元本保証ではなく、為替変動リスクがあります。仮に1ドル=100円のとき、100万円出して1万ドルと交換したら、その1万ドルは確かに保証されますが、そこから円高が進み、1ドル=90円になったとすると、1万ドルの円換算額は90万円に目減りします。特に、新興国通貨の為替変動リスクは高い。

また、たとえば米ドル預金なら、なるべく円高ドル安のときに始めればいいわけですが、為替の動きを読むのはプロでも難しいので、初心者にはハードルが高すぎます。しかも、円から外貨に換えるとき、さらに外貨を円に戻すときにそれぞれ手数料が発生。利益は2割以上税金で差し引かれ、投信積み立てなどのような税制優遇メリットもない。最近は日本で預けた外貨預金を海外で引き出して使えるサービスもあるので、海外に行く機会が多い人はよく行く国の通貨を預けておくのも手かもしれませんが、そうでなければあまり旨みはなさそう」