正社員から非正規へ

(2)会社に相談して「待遇を業務委託に変えてもらう」

会社からもらえる収入は大切です。でも、好きなこと、やりたいことは今しかできない。そこで、会社の正社員の立場を辞めて、業務委託に変えてもらうように交渉してみるのです。

業務委託とは、会社の業務を請け負ってお金をいただく立場です。ボーナスも社会保険もなくなります。つまり、非正規の立場になるのです。

「うわー。そんなのとんでもない……」と思うかもしれません。でもあなたは、自立したいと考えていたのですよね。だったら、会社をメインクライアントとして、安定した収入を確保する道を考えたほうがいいです。あなたにとっても慣れた仕事を任されるわけですし、会社としても同じ人に同じ仕事をやってもらえる上に、さらには人件費を抑えられます。

拘束されないよう、交渉が必要

ちなみに、私がかつて働いていたリクルートはそういうことが得意です。リクルートを辞めた人間に業務委託としてリクルートの仕事を発注しています。その人がどれだけ仕事ができるかを把握していますし、イチから新人を教育しなくてもある程度リクルートのことはわかっている。しかも、社員で雇っていた時より安い人件費で生性を上げられるのです。リクルートにとっても貴重な資源ですし、辞めた人間にとっても、収入が安定するまでは貴重な収入源になります。

その場合まずいのは、ずるずると会社に拘束されることです。そこは頑張って交渉し、自分が自由に働けて、一定の収入も確保して、好きなことに打ち込めるようにしましょう。