精液検査を受けたくなるデータ

妊活女子のお悩みの常連といえば、「夫が検査を受けてくれない」というもの。そこで吉川さんが用意したのが、精子の真実を伝えるデータです。こちらは、WHOが発表した自然妊娠するための最低ラインを示した「精子の基準値」。

自然妊娠するための最低ライン「精子の基準値」

正常な精子は4%以上で基準値クリア

「実は男性も、自分の精子についてほとんど知らないんです。学校の性教育で習うのって、丸い頭に尻尾がついたおたまじゃくしみたいな精子が、一回の射精で一億匹出ます、といった程度。それがすりこまれていて、『元気なニョロニョロが大量に発射されて、そのなかで最強のヤツが卵子にたどり着く』と思っている男性が多数派です。

でも、実際には、動かない精子もいれば、頭が2つあったり尻尾がちぎれたりした奇形の精子もいる。WHOの基準では、正常な精子が4%以上いること、となっています。つまり、多くの精子は奇形、ということ。こうしたデータを見ると、『俺の精子はどうなんだろう?』と興味が湧いてくるのではないでしょうか」

精子の実態を知ることが「精子によい生活」を意識するきっかけになった、という男性も多いそう。

「僕はよく、『私生活の乱れは精子の乱れ』という話をします。精液のコンディションは、日によって大きくばらつきがあります。二日酔いや徹夜明けの日は、精液検査の結果も最悪。バランスのいい食事、質のいい睡眠、適度な運動などを心がけることで、精子も元気になる。一度の検査で結果が悪かったとしても絶望することはない、ということも知っておくと、さらに検査へのハードルが下がりますね」