やってはいけないこと2

駆け込み購入

「明日から増税で値上がりします」と言われたら、やっぱり、今日の安いうちに買いたいですよね。実際、これまでも消費税増税前には「駆け込み需要」が生まれ、増税前に買いだめしたり、高額なものを買ったりする駆け込み購入の姿がニュースで報じられてきました。

しかし、今回の増税はこれまでとは少し違います。前回、消費税が5%から8%に増税した時には、増税後は駆け込み需要の反動で大きく消費が落ち込み、景気が悪化しました。その反省を踏まえて、今回は増税後に景気が悪化しないよう、さまざまな策が用意されているのです。たとえば、

<増税後の景気悪化防止策5つ>
・軽減税率……食料品と定期購読の新聞の税率を8%に据え置く
・キャッシュレス還元……キャッシュレス決済で5%または2%の還元
・住宅取得の優遇……住宅ローン控除の延長、すまい給付金の拡充 など
・自動車購入の優遇……自動車取得税の廃止、環境性能割 など
・幼児教育・保育の無償化……3〜5歳の幼稚園・保育所の利用料が無料 など

という具合です。

これらの策があることで、景気が本当に落ち込まないのかは、しばらく様子を見てみる必要がありますが、駆け込み購入をしなくてよいものがあることはわかります。

住宅や自動車は急がなくていい

まず、食料品は軽減税率で8%のままですから、慌てて買わなくても大丈夫です。また、あとで改めて紹介しますが、増税後、中小店舗でキャッシュレス決済を使って買えそうなものは、キャッシュレス決済で買ったほうがお得です。

それから、住宅や自動車は増税後の制度もあるので、急ぐことはありません。そして、一番大事なのは、「安いうちに買いたい!」と、普段なら買わないものまで買って散財しないこと。増税があってもなくても、冷静に買い物をしましょう。

なお、これまで欲しいと思っていた家電製品・家具・ブランド品などは、増税前のキャンペーンなどで増税前に買ったほうが良い場合もあります。また、定期券やテーマパークのチケットなどは、増税後でも使えますので、必要ならば増税前に買ってもよいでしょう。