固定費→変動費の順で家計の見直しを

銀行の預金通帳を見て、毎月のおおよその収入・支出・残りの貯蓄額を書き出してみましょう。そして、支出の中に節約できるところがないか、検討してみましょう。計算上は、毎月の支出を5320円減らすことができたら、増税分はカバーできることになります。

家計の見直しは、住居費・保険料・通信費といった、毎月決まって出る費用(固定費)から見直してみるのが有効です。住居費は少しハードルが高いのですが、引っ越しやローンの繰り上げ返済ができるようなら圧縮できる可能性があります。保険料や通信費は、契約内容を見直して、無駄はないか、適切なプランに入っているかどうかなどを確認! 固定費は一度削減してしまえば、その後ずっと節約効果が続くので、優先して節約したいですね。

次に、食費や交際費といった、毎月金額が変わる費用(変動費)もチェックします。何でもかんでも切り詰めるのは味気ないですが、ちょっとだけ減らすならできるはず。優先順位を考え、メリハリをつけて、どこを減らすか、考えてみてください。

資産運用を積極的に考える機会に

また、消費税が2%上がるということは、預けているお金の価値が2%下がるということとほぼ同じと考えることもできます。今は超低金利で、銀行にお金を預けていてもまったく増えません。ですから、すぐ使うあてのない余裕のあるお金は、少しずつ資産運用に回すのもよいでしょう。

運用ですから損失が生じることもありますが、増やせれば資産の目減りを抑えることができます。つみたてNISA(ニーサ・少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)といった制度を活用すれば、少額からできて税金も節約できます。