農作物の収穫を終えると、季節は、秋から冬へ。
秋分は9月23日~10月7日の時期で、日の出から日没までの昼と、日没から日の出までの夜の長さがほぼ同じになり、その後は徐々に夜の時間が長くなっていきます。
空高くイワシ雲やウロコ雲などが浮かぶ秋空が広がり、農作物は収穫の時期を迎えます。秋分に一番近い戍の日は、秋の社日と言い、古くから作物を実らせてくれた田の神が山に戻る日と言われ、豊作を祈り、感謝を捧げにお参りする風習があります。これらの行事が終わると、季節は秋から冬へと次第に変化していくでしょう。
秋分は、昼と夜の長さが同じになる彼岸を迎え、夜の時間が少しずつ長くなります。秋分は先祖供養の日でもありますが、豊作の祝いの意味も含まれています。
季節のはじまりの初候は、秋の味覚であるマツタケやハゼが旬を迎え、空にはイワシ雲、ウロコ雲、サバ雲など秋特有の雲が見られ、道端には彼岸花が咲き乱れます。季節が進む次候では、サンマやサトイモなどが旬を迎え、紫色がまぶしい紫苑の花が咲き乱れます。
終わりである末候には、トラフグやギンナンが旬を迎え、稲の実りである収穫のサインとなる、金木犀の花が咲き乱れます。
カラダの中も、春からの積み重ねを収穫する時期
秋分は、ホルモンバランスが乱れやすい時期です。農作物も収穫時期を迎えるように、カラダの中も春からコツコツと積み重ねてきたものが実を結び、収穫する時期にあたります。特にホルモンはさまざまな状況が整わないと生産・分泌されないことから、この時期に大きな差を生みやすく、その差は肌の状態に現れると言われています。昔から「肌を見ればココロの調子がわかる」と言われるほど、ココロと肌は関係があるとされています。
もともと秋は肌のうるおいがなくなり、乾燥症状が出やすい時期。保湿などのこまめなスキンケアに加えて、生活習慣を整えることで皮膚のコンデションを改善し、心身ともに若返るようにしましょう。
秋分は、いろいろなものが実ることから、夏の成果が現れ、気持ちが充実するとともに、何事にも前向きになれる時期です。「思考は現実になる」と言われるように、これから冬に向かうこの時期の思考は、後半の季節を過ごすうえではとても重要です。読書の秋ともいわれるように、いろいろな考え方を身につけることで頭を鍛え、前向きになれるような思考を養いましょう。