全社員リモートワークや本社オフィスの撤廃など管理のない会社経営で成果を上げ、注目を集めるソニックガーデン創業者の倉貫義人さん。前職の大手システム会社で社内ベンチャーを立ち上げた頃は、徹底的に管理するスタイルで効率を求めすぎてチームが崩壊しかけたこともあったという。そんなチームをよみがえらせたのがザッソウ(雑談+相談)なのだそう。アイデアもモチベーションも湧き出すザッソウの使い方とは――。

※本稿は、倉貫義人『ザッソウ 結果を出すチームの習慣』の一部を再編集したものです。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/imtmphoto)

コストゼロ! 「クマる」問題解決法とは?

「ちょっとクマってほしい」

これは私たちのチームでよく聞くセリフです。システム開発の仕事をしていると、技術的な問題で思いがけずハマってしまうことも珍しくありません。

ハマった原因は解決してみると、ちょっとした見落としであったり、しょうもない打ち間違いだったりするのですが、1人で仕事をしているとハマってしまって無駄に長く時間を使ってしまうことがあるのです。こういったことは、おそらくシステム開発以外の仕事でもあると思います。

このようなとき、誰かに相談していたら、なんのアドバイスももらっていないのに自己解決できた、という経験はないでしょうか。1つひとつ相手に説明をしているうちに、自分の中で考えが整理できたり、ハマった原因が見つかったりして解決してしまうのです。