インターバル歩行で、肺活量と免疫機能をアップしよう

「カラダとココロの養生法」

この時期は免疫機能を高めるための運動が必要です。運動の中でも歩行にはさまざまな予防効果があることが知られています。特に、うつ病の予防には1日あたり4000歩、そのうち5分間の早歩きを、ガンの予防には7000歩、そのうち15分間の早歩きを、糖尿病の予防には1日8000歩、そのうち20分間の早歩きが必要とされています。

また、風邪の予防には単に散歩を行うのではなく、3分間のゆっくり歩行のあと3分間の早歩き歩行という、インターバル歩行を3セットで合計18分行うことがお勧めです。インターバル歩行は筋力だけでなく、肺活量を鍛える効果もあります。秋から冬にかけて風邪や気管支炎などの呼吸器症状が多く現れやすいため、秋は筋肉だけでなく、肺活量も鍛えるようにしましょう。肺活量は筋力と同様、体力のバロメーターの1つ、季節のいいこの時期にぜひインターバル歩行をはじめてみましょう。

なお、インターバル歩行は、単に歩くのではなく、大股歩きで正しい姿勢で行うことが効果的。姿勢にも注意しながら行いましょう。

「食養生」

この季節は栄養を補充する山芋などがお勧めです。特に山芋は山薬やまぐすりと呼ばれるほどさまざまな効果が知られており、滋養強壮など加齢によるカラダの衰えを補ってくれます。また、呼吸器症状や不眠症、お肌の収れん作用なども知られています。

一方、唐辛子は気分を発散してくれる作用があるので、気持ちが落ち込みやすい人には向いていますが、全身の血流が良くなるため、発汗しやすく、炎症などを起こしている人にはあまり向いていません。また、過度の摂取は粘膜などを傷つけ、老化を早めてしまう可能性があるので注意が必要です。

イラスト=かえるWORKS(イラストAC)
「お勧めのツボ」

白露を乗りきるためのお勧めのツボは中府ちゅうふです(図表1)。中府は鎖骨と肩の骨の間にあるクボミから指幅1本分下にあります。このツボは、咳や痰などの風邪症状や肩こりなどの症状に効果があります。

中府を押してみて痛い場合には、風邪を引いているか、風邪を引く前兆と考えられます。イタ気持ちいい程度に10秒程圧迫し、5秒空けて5回程度刺激するようにしましょう。また、風邪が治りにくいときには、中府を定期的にマッサージしたり、米粒など小さな粒を絆創膏などで貼っておくとさらに効果的です。

イラスト=acworks