35歳からの転職に有利な人とは

100社選考落ちても何もリスクはありませんが、なるべく効率よく転職活動を進めたいですよね。であれば、ただやみくもに動くのではなく、常に相手の経営者の立場になってどんな人なら採用したいと思うのかを想像しながら、自分が結果を出せそうな案件にエントリーしてみましょう。

今、転職市場で求められているのは管理職経験のある人です。もちろん、マネジメント経験がないと転職ができないというわけではありません。中にはマネジメントの経験がなくても、アピール方法を工夫して内定を勝ち取る人もいます。でも、35歳以上の人材にはマネジメント力を期待する会社や求人が圧倒的に多いということ、また、いずれは管理職業務を任せられるようなポテンシャルを持った人材が求められているということを、事実として理解しておいてほしいと思います。

妥協が必要なことも

では次は、条件面ついて。転職で年収、仕事内容、労働環境などの全てが今までより良くなったとしたら、それはとても喜ばしいことだと思います。でもそれはレアケース。転職では何かしらの妥協が必要で、「あれもこれも」と欲張っているとせっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。

特に大手企業からベンチャー・スタートアップ企業への転職を希望している人は、覚悟しておいたほうがいいですよ。ベンチャー・スタートアップ企業は、大手企業に比べると給与面だけでなく制度や環境なども整っていないところが多い。イメージだけで転職先を選んでしまうと、これまでとのギャップに苦しむことになります。

また、転職活動を一度でもしたことがある人ならわかると思いますが、どんな企業でも面接の場で希望年収を確認されます。この時に例えば「年収800万円を希望しています」と答えているのに、内定が出た後や最終確認の時になって「やはり年収850万円でお願いしたい」と年収交渉を始める人がたまにいるんです。内定をもらった途端に強気になるのでしょうか(笑)。でも、後からあれこれと言い出すのは絶対にNG。採用担当者は条件面も含めて関係各所、さまざまな人に決裁を取った上で内定を出しているので、後になって条件変更をすると採用担当者に迷惑がかかってしまい、自分のイメージも悪くなります。