「女子アナの賞味期限は30歳」――。定年まで働き続けるつもりで入社した職場でダイレクトにそう言われた元局アナの宮田さん。20代後半になり、自分の仕事が後輩に引き継がれていくなか、それでも這い上がっていきたいのか、それともプライベートにシフトするのか選択を迫られる。そんな彼女が、「仕事もプライベートもどっちつかずで中途半端」という状況に身を置いたことで初めて見えてきたこととは――?
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働く女性の大変さを凝縮した仕事

ここ最近、女子アナに関するニュースが多数報じられています。誰もが知るアナウンサーの退職や転職など、目にした人も多いのではないでしょうか。

私自身も新卒で札幌テレビにアナウンサーとして入社して10年以上、女子アナと呼ばれる立場でした。現在は30代も半ばを過ぎて母にもなりました。東京でフリーのキャスターとして活動しています。当時の経験を多少は振り返る事が出来る年齢になったと思います。

女子アナという職業は外からは華やかに見えるかもしれません。ただ、その一方で働く女性の大変さを凝縮したような、そして「女性」であることを過剰に求められる、そんな仕事でもあります。