楽しさ優先の自由すぎる母親たち
【原田】山本さんのケースに関しては、元カレ側の意見も聞いてみたいところだね。男子の中で、当事者になった経験がある人はいるかな? 元カノと自分の母親とが友達だっていう人。
【塩田くん】当事者ではないですけど、僕の友人の母親も、山本さんのケースとまったく同じで、友人の元カノとよく遊びに行っているみたいです。友人は男兄弟なので、母親からしたら娘ができたようでうれしいんじゃないかな。でも、別れた後に母親から一応確認されたそうですよ。「これからも元カノちゃんと遊びに行っていい?」って。別に嫌じゃなかったので「いいよ」って答えたそうです。
【原田】確認するってことは、息子の気持ちに配慮はしてるんだね。でも、僕にはやっぱり自分の楽しさ優先に見えるなあ。それって新しい母親像と言えるかもしれない。息子を友達のように捉えているから、その彼女とも友達感覚で付き合うっていう。でも、息子を持つ母親だけなのかな。シオダくんは元カノの母親と友達付き合いが続いたことはないの?
母娘間で彼氏情報は筒抜け
【塩田くん】僕自身はないですね。周りでも聞かないな。でも息子と母親だけじゃなくて、娘と母親の関係もかなり友達に近いと思います。僕の知り合いの女性も、自分の母親を「○○ちゃん」って名前で呼んでいて、彼氏とのデート内容を全て母親に話していました。しばらくしてその子は彼氏と別れたんですけど、その理由が、○○ちゃんに「あなたの彼氏ビミョーじゃない? もっといい男いるよ」って言われたからだったんです。母娘で女子会みたいなノリで話してるんだなと思って驚きました(笑)。
【原田】典型的な友達母娘だね。男側からしてみたら、何でも話されるのって嫌じゃない? 2人の間のことが全部親に筒抜けって、昔の政略結婚みたいな印象を受けるな。
【塩田くん】うーん、別に嫌じゃないですね。僕も自分の親と仲がいいから、何でも話すほうが普通に思えます。
【岩下くん】今、「相手が親だからこうする」っていう固定観念はなくなっている気がします。僕の場合、何かを話すときも一緒に出かけるときも、親というより1人の人間として見て接する感じですね。何を聞かれても、親だから話したくないとか面倒だとか思わない。友達や先輩後輩に接するのと同じように答えています。
【原田】なるほど。相手が親だからって話題を選んだり、聞かれたことに対して何かを隠したりということがないんだね。それと、息子の彼女と友達になる母親はいても、娘の彼氏と友達になる母親はまだ少ないようだね。