友達と同じように、親ともフラットに付き合う若者たち。中には、元カレの母親と友達付き合いを続ける女子もいるのだそう。立場も世代も越えた友人関係を、本人や周囲の若者はどう思っているのでしょうか。原田曜平さんが6人の若者の本音を引き出し、その実態を探ります。
※写真はイメージです(写真=iStock.com/Yagi-Studio)
座談会参加者
塩田 亜多夢くん/慶応義塾大学3年生。実家暮らし。父は日本人、母は米国人でともに50代。よく母親の服選びに付き合う。男性
山本 果林さん(仮名)/専修大学4年生。一人暮らし。父は50代、母は40代で幼い頃に離婚。元カレの母親と仲良し。女性
岩下 虎太郎くん/東京通信大学1年生。実家暮らし。両親ともに40代。親との外出や旅行には抵抗感ゼロ。男性
井上 雄仁くん/法政大学3年生。一人暮らし。両親ともに50代。昨年も今年も母親と2人で海外旅行へ。男性
橋場 芽衣さん/早稲田大学2年生。大学の寮で一人暮らし。両親ともに40代。家庭では母親が一番強い。女性
堀井 優香さん/関東第一高校1年生。実家暮らし。両親ともに40代。母親とは何でも話す「友達母娘」。女性

息子も歓迎、母親と元カノの友人関係

【原田】一昔前に比べて、今は親子の距離が近くなり、価値観も似てきているようだね。じゃあ、恋人の親との関係はどうなんだろう。昔は、彼氏・彼女を親に会わせるなんて「結婚前提」という感じで気が重かったものだけど、今はもっとカジュアルに紹介し合っていて、家族ぐるみで付き合うことも珍しくないそうだね。

【塩田くん】今は、彼氏や彼女を親に会わせるのは普通ですよ。昔みたいに、結婚の前段階というイメージはないかな。僕自身も彼女ができたらすぐ親に紹介するし、相手の親にも紹介されますね。向こうの親も友達みたいなノリで登場してくるから、重いと感じたことはないです。

【山本さん】私は元カレのお母さんとすごく仲がいいんです。元カレは実家暮らしで、私もよく遊びに行っていたんですけど、彼よりむしろお母さんに会いたくて(笑)。私は自分の親とあまり仲が良くないので、元カレの家庭が居心地よかったんですね。付き合っている最中はよく泊まりに行っていたし、彼が家にいなくても行っていました。気持ちが冷めてからも、お母さんと離れたくなくてなかなか別れられなかったぐらい。結局、別れた今もお母さんからはよく連絡が来て、一緒に遊びに行ってるんですけど。

“元カレ親デート”“カレ親デート”が普通に 

【原田】元カレのお母さんといまだに仲良し! 親と子供の関係が深くなっているだけじゃなくて、親と子供の恋人との関係も深くなっているんだ! でも、その元カレは山本さんとお母さんの関係を嫌がったりしていないの?

【山本さん】全然。元カレもすごく親子仲が良くて、お母さんと2人で旅行に行ったりしていたから、私が仲良くなったのも喜んでいました。今も特に抵抗はないみたいです。元カレのお母さんとの関係は、今は友達なのかな……。一緒に買い物に行ったりしていて、服もよく買ってくれます。

【原田】それって「元カレ親デート」だよね。そのお母さんにとっては、息子もその彼女も友達っていう感覚なんだね。自分が楽しいからそうしているんだろうけど、息子のほうもそんな母親に抵抗を感じていない。僕の価値観からすると不思議なことだらけだなあ。母親が自分の元カノと2人で遊びに行くなんて、想像もしたくないよ(笑)。「元カレ親デート」とか「カレ親デート」ってそのうちユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされそうだね。