AMH検査で「卵子の在庫」が分かる

月花さんが、プレ妊活期におすすめするもうひとつが、AMH検査。一般的なブライダルチェックではオプションとなっていることも多い検査ですが、妊活プランを立てるときの指標になる数値だと言います。

「AMH検査とは、アンチミューラリアンホルモン(AMH)の数値を測るもので、採血で調べることができます。AMHの数値を見ることで、卵巣のなかに卵子がどのくらい残っているかの目安がわかります」

卵子に育っていく原始卵胞は、胎児のときにすでに卵巣にスタンバイしています。生まれたときには約200万個ある原始卵胞は、初経のころには約30万個にまで減少。その後、1日に約20〜30個ずつ卵子を失っていき、残り1000個以下になったあたりで閉経を迎えます。

「AMHの値が低ければ、妊娠できるタイムリミットが迫っている、と考えられます。また、高すぎる場合は、多嚢胞性卵巣症候群が疑われます。いずれの場合も、早めに妊活をスタートさせたほうがいい、と考えられます。

ただ、AMHで分かるのは、あくまで“卵子の在庫数”です。妊娠にいちばん大きく関わる、“卵子の質”を表すものではありません。数値が低いからといって、現在の妊娠力が低いとは言い切れないので、この数値だけで一喜一憂しないようにしましょう」