女性の稼ぐ意識が低い理由3つ

「生計維持分担の意識を持て」と言われても、女性が働きやすい環境はまだまだ整っていません。今のような状況では、生計維持分担意識を持てなくて当然だと思います。

今年19年10月から保育園の無償化が始まりますが、あまり好手とは思えません。待機児童の問題は、保育サービスが増えたら働く女性が増え、再びサービスが増えると働く女性がさらに増える……という繰り返しです。保育園の無償化は、それを加速させるだけになると思います。未だに待機児童問題が解消されておらず、供給の準備が全くできていない状況で行う施策としては、ミスマッチでしょう。やらないよりはいいのかも知れませんが、順番が違います。まずは供給を増やし、待機児童を無くしてから、無償化を進めるべきでした。

また、生計維持分担の意識を持てない理由として、男女間の賃金格差もあります(図表1)。フルタイムで働いている男女の賃金格差の最大要因は、女性の管理職が少ないことです。おそらく、残業をして、転勤も受け入れて、会社に貢献するという、日本的な働き方をしていないと管理職になれない会社が多いのでしょう。そこも改める必要があります。

待機児童、賃金格差、残業や転勤をよしとする日本的雇用など、社会課題は山積しています。よく、何から手をつければよいかと聞かれますが、それぞれの問題が絡まり合っていますから、少しずつでも全てを同時に進めていかないといけません。

男性の家事時間はここ数年増えていない

真の共働きを実現するには、女性の管理職も男性と同等に増えていく必要がありますし、男性が家庭進出し、家事育児をやるようになる必要があります。

ところが、女性の有償労働時間はそれなりに増えていますが、男性の家事時間は、ここ数年でほとんど増えていません。家事や育児などの無償労働を男性が行うことが、なぜこれほど難しいのでしょうか。