「家事をしてくれない」という不満が消える
独身世帯であっても夫婦2人世帯や子育て世帯であっても避けて通れないのが毎日の家事。生きていく上で欠かせません。特に共働き子育て世帯の場合は家事分担が悩みというご家庭も少なくないでしょう。
共働きではなかったとしてもご主人が靴下や服を脱ぎっぱなしにする、家事を全然してくれないという不満の声も聞こえてきそうです。
子ども6人共働きのわが家では家事は家族みんなが快適に暮らすためにとても大事な仕事です。橋本家で実践する家事分担のコツを教えます。
押さえておきたいポイントの一つ目は家事は雑務ではなく、大切な仕事であると認識することです。家事は仕方なくやるものと感じている方が多いのですが、実は家事を前向きに積極的に行うことで生活の満足度が上がり、幸福感が得られます。そうすると仕事でもいいパフォーマンスを出すことができます。
ただし、固定観念にとらわれた家事を行うと、それは苦痛でしかないと思います。なぜなら本来やらなくてもいいことまでやっているからです。やる意味のあることを効率よく行うことで家事は格段にラクになり、意味のあること、価値のあることができると楽しくなります。
諦めると逆にうまくいくという逆説
多くのご家庭ではママが家事や片づけを行い、パパや子どもたちは手伝うこともあるけれど、基本的に家事は自分は担当外、でも散らかすのは得意という図式になっているのではないでしょうか。そして、ママはイライラが募るという……。
なぜ家事をしてくれないのか? そもそもなぜパパには当事者意識がないのか? どうすれば当事者意識が生まれるのか? と心底疑問に思うことでしょう。
残念ながらこのように考えているうちは何も解決しません。反対に、当事者意識を持ってもらうことを諦めると意外とうまくいきます。
苦手な方に当事者意識を持ってもらったり、考えて動くことを求めても成果は出にくいので、もう諦めて夫婦のどちらか得意な方が家事責任者となり、もう一方に指示を出したり、マネジメントすると割り切りましょう。その方がイライラせずに済みますし、家事自体スムーズになります。
わが家の場合、全体責任者は私です。なぜなら、私の方が効率よく家事をしたり、マネジメントするのが得意だからです。私がマネジメントして、能力や適性に合った家事を任せるようにしています。わが家の場合、第5子出産時に産褥期の家事を任せたことにより、パパは主体的に動いてくれるようになりましたが、子どもたちはまだなかなか主体的に「あ、そろそろやっておかないとな」と気づくところまではいっていません。そこは全体責任者である私が声をかけます。「考えてやってよ」とイライラするより、その方がよっぽど効率的に家事がすすみます。