腸が悪くなると、全身不調の悪循環に

腸のいちばんの働きは蠕動(ぜんどう)運動。これがきちんとなされなければ排便はうまく促されない。食べ物が腸内に付着し残っている状態は「腸内腐敗」と呼ばれ、まるで生ゴミを放置しているようなものだそう。腸内腐敗は、更年期障害やうつ症状など、一見、腸とは関連がなさそうな病気を引き起こす一因にもなるというから放ってはおけない。蠕動運動がきちんとできることで、自律神経の乱れが整い、不調の改善につながるのだという。つまり、きちんと排便ができていないことや、腸内腐敗の状態が続くと自律神経に関わる病気になってしまう可能性があるのだ。

では、腸の状態が悪いとどうなるのか?

腸が弱る → 消化吸収力が低下 → 腸内腐敗がはじまる → 血液が汚れ血流悪化 → 冷え・むくみかが慢性化 → 代謝の悪くなり、太りやすく痩せにくいカラダに → 肌荒れやカラダの老化が進む → 腸の活動が低下し、セロトニン量が減少 → ホルモンバランスの乱れにより、ストレスの蓄積や不眠や疲労が蓄積または悪化が → 免疫力低下 → 自律神経のバランスが乱れ全身不調へ……。

このように不調の経過を追っていくと、恐ろしくも納得できる状況が見えてくる。

▼腸の弱りが原因の可能性がある症状
・吹き出物、アトピーなどの肌トラブル
・便秘や下痢などの排便トラブル
・冷え・低体重、むくみなどの代謝トラブル
・頭痛・肩こり
・生理痛・更年期などの女性ホルモン系症状
・ぽっこりお腹・過食・多体重など
・過食・拒食などのメンタル系症状
・不眠、不安などの自律神経系症状

腸のバランスがカラダ全体のバランスにつながる!

「セラピーエ」で行う「腸律セラピー」とは、腸を律す=腸のバランスを保つことで、「整える・汚れを取り除く・位置を正す」の3つに着目し施術される。良い腸内環境とは、この3つのバランスがくずれていないことらしい。

腸を弱らせる原因には、腹部への過度なマッサージ、便秘薬等の内服薬の副作用などはもちろん、誤ったダイエットやファスティングによる腸への刺激、精神的なトラウマ、ストレスなどさまざま。例えば頭では気にしていないと思っていても、ストレスや疲れを腸は敏感に感じ、下痢や便秘などの不調をきたす。その不調をカラダと脳にきちんと理解させるために、腸律セラピーがあるのだそう。

腸律セラピーは、腸にかかっている負担を自分で理解できるよう、自分自身で行うセルフケアとして開発。お腹を静かにさすることで不調の原因を探ったり、蠕動運動を促したりするものなのだそう。

ウエストのサイズダウンのために腹部をひねったりねじったりする行為や、押すことで便の排出を促す施術があるが、腸律セラピーでは、強い力を使わずに自身の力で腸を動かすように意識させることが目的。つまり、蠕動運動を促すことによって、排便やウエストのサイズダウンは必然的に実現できると考えられている。