働く女性が抱える慢性的なさまざまなカラダの不調。病気とまではいかないため、なんとなく市販薬を飲んでやりすごしてしまうことも。けれど、そんな不調の原因は、実は腸の不調にあるとしたら……。
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快適な日々は、「腸」を整えることから

季節の変わり目や環境の変化などにより、なんとなく続く疲労やダルさ……。毎日のように私たちのカラダは何かしらの不調を訴えている。

働く女性に特に多い症状は、疲れや不眠、冷え・むくみ、肩こりや腰痛・生理痛と、数え出したらきりがないほど。こうした不調を慢性的に抱えている人も多いだろう。

そこで、どうやらカラダの不調には腸が関わっているらしいとの情報を得て、腸を整え、不調改善へと導くという「腸律(腸セラピー)」サロンを訪れてみた。

腸は最初にできた臓器! 脳よりカラダを司るパワーが?

私たちの多くは、腸は消化器官であるということ以外、あまり腸の役割を知らない。そこで、腸を知りつくし、腸セラピーによって多くの不調を解決してきたという、腸律サロン「セラピーエ」代表の小澤かおりさんに、まずは腸の働きについて伺った。

「意外なことに、腸は生物の進化の過程で一番初めにつくられた臓器だそうです。一般的に、全身の司令塔は『脳である』といわれていますが、さまざまな研究の結果、近年、栄養・酵素・血液・免疫・ホルモンといった、カラダを構成する代表的で大切な要素は腸でつくられていることが解明されてきました。そのことから、カラダの状態を感知し司るのは、脳ではなく腸であるといわれはじめています。

食べ物に付着している細菌などは目で見てもわからないため、脳は『大丈夫』だと思い危険信号を発しませんが、口から消化器官である胃や腸へ送られると、それが危険なものであれば消化器官は危険サインを出します(サイン=吐き気や下痢など)。脳はだませても腸はだませないのです。だからこそ、脳と腸を一致させることが、カラダにとってはもっとも良い状態だといわれているんです」