海外ではPTA問題も存在しない

私が子供を通わせているシンガポールのインターナショナルスクールのママ達の中には、外資系企業のカントリーマネージャーやシニアプライベートバンカーなどエクゼクティブも多いです。学校の行事もパパが参加することもあれば、メイドの場合もあります。そもそも行事も多くもなく、お弁当を作らなければならない機会はほとんどありません。軽食を自宅から持たせることはありますが、周りもタッパーにミニキャロットやぶどうを詰めてくるレベルなのでどんなに仕事が忙しくても夜の間に準備をしておけます。最低限、水筒を用意し、クラッカーやドライフルーツなど自宅にある物を詰めるだけで大丈夫です。

PTAに関しては日本ではその役割や人間関係が大変過ぎてテレビドラマにもなりましたが、海外ではそんなことはありません。シンガポールでもボランティアとしてクラスのお世話係をしてくれる人はいますが、それ以外の人は大きな負担にはなりません。ボランティアをするとなると日本よりも一人にかかる負荷は高いですが、強制ではなく自発的にやるものです。学校からの連絡などもペーパーレスでメールやアプリなどで合理化されています。ママ同士の集金なども銀行間の電話番号での送金などで決済をしています。紙での連絡事項や現金の集金などをなくすだけでも負担は大きく減らせるはずです。

外資系では女性の管理職も多い

私は東京にいたとき外資系企業で働いていましたが、日本企業と比べ圧倒的に女性管理職が多かったです。お子さんがいる女性上司も多かったのですが、直属の上司も「食べさせれば子供は育つのよ」と言っていたので全く窮屈な感じはしなかったです。

当然、日本在住でも仕事も家庭も完璧にこなしている女性などほとんどおらず、管理職などになっている女性は家族やヘルパーに頼る、塾などに外注するなど家庭では上手に手抜きをしていました。全部自分でやろうと思うとパンクしますし、プロに外注をした方がうまく回るということも多いものなのです。