立夏の時期に多い「ホルモン異常」の対処法

「タイプ別・ホルモン異常の原因」

カラダの内部が活発に動き成長するためには、各種ホルモンが必要となり、ホルモン分泌はこの時期とくに活発になります。ホルモンはある程度一定に分泌はされますが、分泌しやすくなる状態があるので、極力その状態をつくるように心がけましょう。

とくに、一生懸命頑張りすぎている頑張り屋さんタイプの人は、リラックスができないため、カラダは硬く、ゆっくり休めません。まずは、心を落ち着かせ、全身の力を抜き、カラダのスイッチをOFFにしましょう。

生活リズムが乱れることによっておこる生活習慣タイプの人は、生活リズムが悪く、ホルモンが分泌されやすい状態ではありません。そのため、生活習慣を見つめ直す必要があります。

最後に年齢による加齢タイプは、成長ホルモンを分泌させてくれる筋肉量が低下しているため、筋肉を鍛えて刺激し、成長ホルモンの分泌を促すようにしましょう。

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「タイプ別・ホルモン異常の対処法」

頑張り屋さんタイプの人は、カラダが硬くなりリラックスできていない可能性が。アロマを活用してリラックスし、深い睡眠を心がけましょう。とくにラベンダー系の精油は、ストレスや筋緊張を取り除き、リラックスさせてくれます。また、ローズ系の精油は血行促進を促し、カラダを温めてくれる作用があり、同時に沈んだ気持ちを和らげてくれます。

生活習慣タイプの人は、生活リズムが悪いことが原因。とくに睡眠はホルモンの分泌に大きな影響を与えることから、睡眠時間に注意することが大切です。23時にはベッドに入り、0時までには眠りましょう。そのためには、睡眠前のルーティンが大切。ベッドに入る1〜2時間前にお風呂に入り、体温を一過性に上げ、その後ストレッチなどを軽く行いましょう。すると上がった体温が下がり、深い眠りへと導きます。

加齢タイプの人は、筋肉を刺激しましょう。とくに伸張性収縮運動といわれる、収縮した筋肉が引き延ばされる運動が効果的。具体的には、階段や坂道の“下り”の運動です。下りの運動は一見ラクそうに見えますが、筋肉にとってはかなり強い負荷がかかり、筋肉の成長を促すのには、とても効果的です。もし階段がない場合は、踏み台昇降でも構いません。意識的に1日何回かは“下り”を意識的に行ってみましょう。

階段や昇降台で上り下りをする。

立夏は、夏のはじまりで、植物も動物も、そして人間も活発に動きはじめる時期です。そのため、カラダを動かすための各種ホルモンが必要となり、そのホルモンの分泌が少ないと、疲れたり不調が現れたりしてしまいます。ホルモンが分泌されやすい状態を意識的につくり出し、生活を整えることが大切です。

夏が進むにつれて、カラダへの負担が大きくなります。夏のはじまりのうちにカラダをつくることが、1年の健康を決めるといっても過言でないことから、しっかりと生活習慣を整えることが最重要となります。

「穀雨」の特徴

●心身の症状
カラダ:紫外線トラブル、ホルモン異常、疲れ、物忘れ
ココロ:頑張りたくても頑張れないジレンマ

●季節に多い症状
不安感、ホルモン異常

●心身の養生法
ストレッチ、リズム歩行

●食養生に効く食材
赤い色の食べ物(トマト・クコの実)

●ツボ
神門(しんもん)

写真=iStock.com