ホルモン安定には、生活習慣改善で十分な睡眠を確保しよう

「カラダとココロの養生法」

この季節は、生活のリズムを整えて、規則正しい生活を行うことが大切です。なぜなら、各種ホルモンの分泌は生活習慣と大きく関係しているからです。例えば、幸せホルモンとして有名なセロトニンは気分を安定化してくれますが、豆類などに含まれるトリプトファンが合成原料であり、日光に当たらないと合成することができません。睡眠ホルモンであるメラトニンは、セロトニンから合成されますが、光が抑制されないと合成できません。そのため、夜遅くまでスマホやパソコンを使用していると睡眠ホルモンが合成されないのです。また、成長ホルモンは就寝後2時間前後で分泌され、夜中の3時にピークを迎えること、ストレスに打ち勝つ副腎皮質ホルモンは起床の直前である、朝方に高まってくることから、眠りに入る時間がとても重要なのです。

このように、カラダの成長・修復は各種のホルモンにより行われるため、ホルモンが分泌されやすい生活リズムをつくることが大切なのです。

「食養生」

この季節に効果的な食材は赤色の食材。例えば「クコの実」は畑のルビーとも呼ばれ、栄養価も高く、元気が出やすい食材です。また、トマトは酸性でカラダを冷やす作用があることから、暑い夏にぴったりな食材なのです。

なお、赤色の色素であるリコピンは抗酸化力が強く、ベータカロテンの2倍の効果があることが知られています。そのため、シミやソバカス、シワなどの改善や若返りにも効果的です。

「お勧めのツボ」

この時期にお勧めのツボは、神門(しんもん)です。神門は手首の横ジワの小指側の少しくぼんだ場所にあるツボで、精神的な緊張を緩め、イライラなどのストレスを治めてくれる役割があります。また、心臓を落ち着ける作用があるツボでもあります。

神門をイタ気持ちいい程度に5秒圧迫し、3秒離すという刺激を、左右10回程度行いましょう。自律神経が整っている人は押しても痛くはないので、痛い人や押して気持ちがいいと感じる人は、自律神経が乱れ、心臓に負担がかかっているのかもしれません。自律神経のバロメータとして、一日何回か押して確認することが大切です。