プロならではのメソッドを大公開
さてここからは、堤さんによる話し方レッスン。今日知って、明日役立つテクニックを教えてもらう。
「私が実践するメソッドを7つのキーワードでお伝えします。ぜひ仕事の現場で役立ててみてください」
【短文主義】
一文は短く、結論を最初にまとめましょう。要点が3つなら『お伝えしたいのは3つ。その理由は……』が正解。新聞も雑誌もまず見出しがありますよね。話にも見出しをつけると、聞く側はその内容がスムーズに頭に入ってくるのです
【程よい間】
重要なことを話すとき、その前に1拍の間をおきましょう。心の中で『パン』と手拍子を打つのもおすすめ。一瞬の静寂をつくると、周囲はあなたに注目しますよ
【アイコンタクト】
話すときも聞くときも相手の目をしっかり見ること。苦手な人は、大切なことを話すときと、深く同意したときだけでもOK。より深い信頼関係が生まれます
【相づち】
相づちを打つのはルールであり礼儀。また大勢の場でこそ目立つので、壇上の相手にアピールしたいなら、ぜひ相づちを打ってみて
【素の顔】
話すことだけでなく、聞くときの顔も大事。気を抜いて不機嫌な顔になっていては印象もダウン。聞くときこそ口角を上げましょう
【滑舌】
1日1回、好きな文章を音読してみては。相手の耳に心地よい声を響かせるのは大切なことです
【テーマはひとつ】
相手に印象を残したいならテーマは絞る。この鉄則、覚えておいて損はないはずですよ
女性ならではの心遣いに満ちているのが堤さんのルール。今の社会にこそ役立つメソッドとなるはずだ。
(衣装協力=ワンピース17万6000円/アクリスプント(アクリスジャパン)(電話)0120-801-92 ※税別)
▼堤さんが選ぶ 話し方を学ぶ本
左から/耽美な言葉選びに感嘆する『私の美の世界』(新潮文庫)。人と信頼関係を築き、自分の目標を実現していくためのメソッドが満載の『アクティブリスニング なぜかうまくいく人の「聞く」技術』(ダイヤモンド社)。各界のトップランナーの言葉に学ぶ『成功者3000人の言葉』(飛鳥新社)。
フリーアナウンサー
FBS福岡放送を経て、フリーに。現在は、テレビ、ラジオ、講演や司会など幅広く活躍中。『ありがとう上手の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか著書多数。
撮影=ノザワヒロミチ