採用面接で「第1志望の企業はどこですか」と聞かれた時、どう答えればいいのか。「就活マニュアル本」の多くは「御社が第1志望です、と答えましょう」と教えている。それは正解なのか。ジャーナリストの溝上憲文氏が、各社の人事担当者から「本音」を聞き出した。「プレジデント」(2018年10月29日号)の特集「人生が変わる『面接』のスゴ技」より、記事の一部をお届けしよう――。

人事担当者は、どう考えているのか

就活時期に大量に書店に並ぶ「就活マニュアル本」。エントリーシートの書き方から面接のノウハウや攻略法、想定問答まで網羅し「これさえ読めば内定確実」と謳う。もちろん面接のトレーニングは必要だが、業界・企業によってほしい人材も違えば時代やビジネス環境によって変化する。何より面接担当者も多種多様だ。

だが、どの本を見ても優等生的な模範回答が多い。たとえば「あなたの短所は何ですか」という質問。『一問一答 面接攻略 完全版』(櫻井照士著)では「私は遅刻癖があり、友達との約束の時間にも遅れることが多々あります」というのが「悪い回答」例。良い回答例が「私の短所は最初の一歩を踏み出すことが少し遅いところだと認識しています」「先のことを考え、リスクを想定してから行動に移すことがその理由だと思っています」。そして短所を語るときは「長所と短所は表裏一体であるという考え方で、短所を抽出してみてください」とアドバイスする。