また、女性はホルモンの影響で月経直前にはむくみの症状が出やすいのだそう。
「夏にむくみを訴える人が多いのは、水分の摂取が増えることと、冷房が効いた中で知らず知らずに冷えをため込むから。冷えると血液循環が悪くなるので、夏は特にむくみやすいと言えます」
冷えはむくみの大敵。夏の冷房の効いた室内では、素足にサンダルはNGと心得よう。むくみを根本的に改善するなら、筋肉量をアップさせることがいちばん。運動は苦手でも、極力階段を利用するなどで運動量を増やしたいもの。またデスクワーク中でも、爪先を上下に動かして血流をアップさせたり、ふくらはぎを揉んだり、着圧や弾性ストッキングを着用したりするのもオススメ。
「入浴後にセルフマッサージをし、眠るときは足を少し高くして、滞りがちな血液を心臓に戻しやすくしましょう」
(1)適度な運動と十分な睡眠を
・エレベーターは極力使わない
・ひと駅手前で降りて、歩く
(2)食生活を見直す
・塩分を控える
・ビタミンB群、E、カリウムを摂取
(カリウム摂取量の目安:女性2000mg/日)
(3)夏でも“温める”を意識する
・冷たいものを飲みすぎない
・冷房対策をしっかり(素足にサンダルは要注意)
(4)むくみ予防アイテムを利用する
・足専用マッサージャー、弾性ストッキングなど
足のクリニック表参道院長
形成外科医。日本初の足専門クリニックを2013年開設。形成外科、整形外科、皮膚科、血管外科、リウマチ科など足に関する各分野の専門的医療を提供。専門医やメディカルスタッフによるチーム医療を行い、外反母趾や足爪の悩みなどを中心に足の総合的な治療とケアを行う。
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