男性は「褒められると有頂天」「人の感情を読むのは苦手」

また、男性に共通する特徴をつかみ、性差を利用することも男性を落とすポイント。まず1つめに、男性は「持ち上げられると嬉しい」という傾向があります。女性は、むやみに持ち上げられると不信感を抱く人が多いですが、男性は大抵の場合、単純に喜んでくれます。特に、プライドやこだわりのある部分を持ち上げると効果大。そのほか周囲から欠点と思われている部分をポジティブに変換して持ち上げるのも効果的です。例えば「細かすぎる」と言われている顧客なら、「いつも丁寧に、細部まで確認してくださって助かります。おかげさまで、○○さんには、いろいろなご提案ができます」と言えば、喜んでもらえるでしょう。

ただし、男性を持ち上げるときは、恋愛感情があると誤解されないよう、くれぐれもご注意を。どんなに誘われても、2人きりで食事に行くのは避けましょう。

2つめの特徴は「事実や出来事をベースとした会話が好き」ということ。特に何かを達成したり、問題を解決したりする作戦会議のような会話を好みます。女性同士の会話では、話し手の気持ちを共有することが求められますが、男性との会話では必要ありません。例えば、上司に「最近、血糖値が気になるんだ」と言われたら、「それは大変ですね」といった気持ちを共有する発言は不要。「○○を食べるといいみたいですよ」などと具体的な解決策を提示するのが正解です。

3つめの特徴は「相手の気持ちを察するのが苦手」であること。家事に協力的でない夫に対し、多くの妻が「言わなくても、それぐらい気づいて動いてほしい」と言いますが、妻の気持ちを察して自発的に動くことは、夫にとって至難の業。加えて、夫は自分が家事に協力的かどうかを判断する際、妻ではなく周囲の男性と自分を比べます。比較対象が家庭ではなく、外の社会にあることも、妻と夫の認識にズレを生むのです。夫に限らず、男性に思い通りに行動してほしいときは、何をしてほしいか明確に伝えましょう。そのほうが男性もやるべきことを認識でき、ストレスを感じずに行動できます。

こうした性別による違いだけでなく、世代による違いも押さえておきたいポイント。昔は「一を聞いて十を知る」「仕事は見て盗め」などといわれましたが、若い世代にそれは通用しません。特にビジネスシーンでは、きちんとマニュアルをつくって細かく指示をしないと、部下を育成するどころかトラブルを招くことも。また、恋愛においても「自分から口説く」という感覚をもっているのはバブル世代以上の男性だけです。若い世代ほど人生における恋愛の優先順位が下がるため、待っているだけでは進展しません。相手が年下なら、自分から気持ちを伝えましょう。

▼男性の特徴をつかんでおこう!
1. 持ち上げられると嬉しい
2. 事実や出来事ベースの会話が好き
3. 相手の気持ちを察するのは苦手