豊富な転職経験を生かし国家資格のキャリアコンサルタントに

ここまで必死で働いてきたのは、「子どもたちを無事に育て上げたい」一心からだ。別居中の夫は会社経営をしていたが、結婚してすぐに事業が傾き、経済的な援助は期待できなかった。

キャリアコンサルタント(キャリコン)という仕事を知ったのは、マザーズハローワークへ通っていたときだ。「式場の司会業はそのうち年齢的に限界がくると思い、専門性があって長くできる仕事を探していたんです。さまざまな仕事経験を活かせるキャリコンはまさにぴったりでした」

51歳で国家試験に合格。今後はこれまでの仕事に加え、フリーのキャリコンとして働く予定だ。

33歳:1年間休職し、海外生活を楽しむ
37歳:地上職になり、慣れないPC操作で苦労する
41歳:第2子のアトピー改善のため、山梨へ移住
42歳:勤務継続が難しく、育休のまま退社。山梨でパートの仕事を始める
46歳:披露宴の司会、研修講師などの仕事を始める
51歳:フリーとして働くことを視野に

撮影=遠藤素子