ソフトバンク CSR統括部
佐々木梨乃
さん 36歳 Wワーク

被災地の学生を支援して、自分自身の成長も実感

佐々木梨乃さん●米国で買った腕時計と被災地で生産されたアクセサリー。身につけていると勇気が出る。

「本業でも副業でも、高校生が成長する姿を目の当たりにできる」と、目を輝かせて話す佐々木さん。会社の社会貢献事業で被災地の学生を支援する一方、そこで縁があったNPO法人で事務補助を行う。きっかけは、東日本大震災。

「あの頃、取り組んでいた事業の縮小が決まり、成長させられなかった悔しさを引きずっていました。そんな中、あの震災が起きて……。テレビで被災地の様子を見て、現地で何か役に立てたら、と」

迷わず、社内の復興支援プロジェクトに挙手した。

「震災で心に傷を負い、人と目を合わせられず、内にこもっている高校生も大勢いました。でも、私が担当したプログラムを通して、その子たちが『地元でこういうことをしたい』と、大勢の前で堂々とスピーチをするようになったんです。その姿を見て涙が止まりませんでした」

自分のしていることが人の成長に大きく関わっていると実感できる、忘れられない光景だった。

▼佐々木さんの幸福度の変化
24歳:ソフトバンクBB入社。流通事業の法人営業に配属される 50%↑
29歳:東日本大震災発生。社内の震災復興支援プロジェクトに参加 -50%↓
33歳:リーダーシッププログラムの担当になり、高校生の成長に心が震える 100%↑

(文=桜田容子 撮影=川島一郎)
クレディセゾン 経営企画部 リーガルマネージャー(企業内弁護士)
松井さやか
さん 36歳 転職3回 留学

病気治療を乗り越え、企業内弁護士の道へ

松井さやかさん●デスクに並ぶ法律書。企業法務はアップデートが早い分野で、常に勉強が必要だという。

弁護士になったのは27歳のとき。希望していた大手法律事務所に入り、大企業の巨額の資金調達やM&Aといった手ごたえのある案件を担当していた。ところが、29歳で退所することに。

「婦人科系の疾患になり、治療との両立が難しくなったんです。仕事が充実していただけに喪失感も大きく、思い描いていたキャリアが終わったと落ち込みました」

だがロースクール時代の仲間に誘われて、被災者を法律面でサポートしたり、ベンチャー企業の法務支援をするうちに、気持ちが前向きになっていった。

「仲間と協働していて、私はチームで仕事をすることが好きなんだと気づきました。前から興味のあったヨガを本格的に学び、心身の整え方を身につけたことも前に踏み出すきっかけになりました」

現在は企業内弁護士として活躍。法律事務所とはまた違った環境だ。

「各部署とともに新サービスの開発に関わるなど、まさにチームの一員として働ける仕事。弁護士という仕事の潜在力を感じながら日々過ごしています」

▼松井さんの幸福度の変化
27歳:大手法律事務所に入所。あこがれの仕事に就き、気合十分 90%↑
29歳:体調が悪化し、法律事務所を退所。夫のすすめで療養に専念 -50%↓
34歳:夫の米国留学に同行。ロースクールで企業法務を改めて学ぶ 100%↑

(文=瀬戸友子 撮影=伊藤菜々子)