松田真弓さん 36歳 転職3回 Wワーク
社長のきまぐれで広報の魅力にはまり、ベンチャーでの副業も
「営業でトップを取れる器ではない」と、2社目の求人広告会社を退職。得意な文章の仕事で食べていこうと33歳で就活支援サービスを提供する今の会社(4社目)に。ホームページのコンテンツを執筆するライターとして採用されたが、ある日、社長から「広報に興味ある?」と聞かれた。
「『ないです』と言ったのに、広報養成講座に行かされて(笑)」
社長の気まぐれで大変なことになったと思っていた松田さん。だが、いざ始めてみると広報の魅力にどんどんはまっていった。
「他社の広報の人たちはみなさん優秀なうえに人格者が多い。お話を聞いているだけで、自分が磨かれるような気持ちになります」
そうして広がった人脈の中で、自身も将来の足がかりをつかんだ。
「2018年4月から『坂ノ途中』という京都の農業ベンチャーでも働きます。実は以前から『将来は野菜をつくって暮らしたい』という夢があって。副業OKの会社なので、今後は2社で広報を担当します」
▼松田さんの幸福度の変化
30歳:求人広告会社を辞め、NPO法人が発行する新聞の編集記者に 50%↑
33歳:i-plugにライターとして入社。ホームページのコンテンツを執筆 50%↑
33歳:社長命令でライター兼広報に。ネットワークが急拡大する 70%↑
富谷瑠美さん 34歳 転職2回 独立 Wワーク
自由に記事を書きたくて、兼業OKの会社へ
26歳のときにコンサルティング会社から新聞社の電子メディアに転職。「いずれは記者に」という夢をかなえた富谷さん。被災地のエンジニアを取材した記事や、マップアプリの不具合について深掘りした記事は大反響を呼んだ。
「ところが30歳で広告部門に異動になり、記事が書けなくなってしまって……」。そこで転職サイトに登録し、兼業OKのリクルートテクノロジーズに入社。その年に結婚し、ライターとして念願の開業も果たした。
だが妊娠と同時に切迫流産で休職。子どもは無事に産まれたものの、1年後に夫と離婚し、シングルマザーになってしまう。
「ひとりで子育てしやすいよう、職場に近く保育園に入りやすい地域に引っ越しました。社内公募で編集職に異動して、今は住宅情報サイトのデスクです。リモートワーク制度があるので、出社は週2、3日程度。個人の仕事も含め、自宅やシェアオフィスで働く日も多いです。将来はITをテーマに世界中を取材するのが夢。もちろん息子も連れて行きますよ(笑)」
▼富谷さんの幸福度の変化
29歳:iPhoneマップの「ガンダム駅」に関する記事で最高PV数を獲得 100%↑
33歳:育休から復帰後、離婚成立。個人事業を法人化し、会社を設立 60%↑
34歳:社内公募でリクルート住まいカンパニーに転籍。編集・記者職に戻る 70%↑