毎日行うことの中に「苦手なこと」を少しだけ含めてみよう

この連載もいよいよ最終回。ビジネスパーソンを数字に強くさせる専門家として、最後にあなたにお伝えしなければならないことがあります。それは、数字に強くなる「魔法のような裏ワザは存在しない」ということです。

では、どうすれば人は苦手なものを克服できるのか。私の答えは、「毎日やることの中に、少しだけ苦手な行為を含める」ことです。

たとえばあなたの苦手な食材がセロリだとして、いきなり丸ごとかじりなさいと言われても絶対に無理でしょう。でも、スープや炒め物の中に少しだけ入れて、それを食べることを毎日の習慣にしていけば、少しずつ苦手意識が薄れていくかもしれません。「毎日する行為の中に、少しだけ苦手な行為を含める」とはそういうことです。

では数字に対する苦手意識を克服し、数字で考え、実際に使うためには具体的に何をすればいいか。さっそく説明します。