「LIXIL」の経営幹部養成研修の場合

2泊3日 経営幹部を養成する研修は特にハード

課題設定能力や解決力などを磨くプログラムに加えて、2泊3日のワークショップを半年に4回。LIXILの階層別研修のうち、経営幹部を養成する研修は特にハードなことで知られている。毎年、事業や部署を超えて選ばれた部課長24人が集まり、共に学びながら成長を目指す。

(左)日本人事総務本部 人材開発部1グループ グループリーダー 木村恭之さん
(右)広報部 根本弥生さん
管理職を目指す人のための必読書
▼『イノベーションのジレンマ』

クレイトン・クリステンセン 翔泳社/2000円
▼『日本のイノベーションのジレンマ』
玉田俊平太 翔泳社/2000円

「経営幹部候補として視座を高めてもらいたいので、この2冊は参加者全員に読んでもらっています」と、研修を担当する木村恭之さん。経営幹部には事業や組織をどう変えるか、そのためにどう行動すべきかまで考える力が必要とされる。その手助けにと選んだのがクレイトン・クリステンセン教授の『イノベーションのジレンマ』だ。

「当社は一定の成功体験を持った事業の集合体。安定力はありますが、だからこそ『このままでいいのか』とモヤモヤしたジレンマを感じることがあります。この本はそうしたジレンマを解き、解決のヒントまで教えてくれる。15年以上前の本ですが、今も色あせない名著です」