著者を招聘してディスカッションやレポート作成

『日本のイノベーションのジレンマ』は、同教授の教え子である玉田俊平太氏の著書。教授の理論をよりわかりやすく、日本の事例を交えて紹介しており、入門編としても最適だ。2017年には研修の一環として玉田氏の講演会も開催したそう。

「とても好評だったので、今後も続けていきたいですね。研修では、読書や講演後にレポート作成やディスカッションも行います。インプットした知識を自分なりに解釈し、言語化してアウトプットする。学んだことを整理し定着させるには、この繰り返しが大切だと思っています」

戸建住宅・マンションからオフィスや商業・公共施設まで幅広く建材・設備機器を提供する総合住生活企業。人材育成を重視し、新人、管理職、部門別などの研修を行う。

読書や講演は研修の一部にすぎないが、これをきっかけに思考が変わる参加者は多い。どの研修でも、木村さんの目標は「行動を変える」こと。思考を変えることは第1目標で、最終目標はそれを事業に反映する、つまり行動してもらうことだ。

「成長していくには学び続けることが大事。そのためには読書が欠かせないと思うんです。研修に本を取り入れているのは、読書習慣を身につけてほしいという思いもあってのこと。ビジネスパーソンとしての成長、人間としての成長に、読書は必ず役立ってくれるでしょう」

撮影=市来朋久、小倉和徳