自分のロールモデルは自分でつくる

【河崎】私は長女がもう20歳。長女のママ友たちは、私より一回り上でみんなバブル世代なんです。彼女たちはみんな同い年。なぜかっていうと、みんな29歳で寿退社して、みんな30歳で出産しているから。それを見たときに、「ああ、日本の女は輪切りで生きてきたんだ」と思ったんです。周りが就職するからする、周りが結婚するからする。みんな横並びでそうやってきたけど、気が付いたら自分の人生がないんです、人生を人に預けてしまったから。それはそれで幸せかもしれないけれど、私はあれはできないなって思います。

つまり、周りに歩調を合わせる必要は全然ないってこと。川崎さんがおっしゃるように、ロールモデルをどこから持ってきてもいい。過去の歴史から持ってきてもいいし、海外の人からでもいいし。自分のロールモデルは自分でつくるべきですね。自分の会社の先輩とかではなくて。

川崎貴子『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(ベストセラーズ)

【川崎】自分の会社にいないからって、そこで立ち止まっているんじゃなくてね。

――そもそも、自分にぴったりなロールモデルって、そう都合よくいるものでしょうか?

【川崎】いないんですよ。私もいなかったし。でも「この部分はこの人を参考にしよう」っていうのはあるじゃないですか。

――切り貼りでいいですよね。ロールモデルは男性の上司でもいい。