次にミーハー女子の株式投資は?
「訪日外国人(インバウンド)消費」で注目された資生堂、球団の立て直しを図った横浜DeNAベイスターズの親会社であるDeNA、北陸新幹線開通が話題になったJR東日本の株式をチョイス。
結果は、3万4268円のプラスと、かなり良い結果に! これはJR東日本のマイナスを、球団が絶好調になったDeNAのプラスで大きくカバーしたから。「DeNAのような話題性で株価が上下する企業は、ほかにも新しい話題が出続けそうなら持ち続けてもいいのですが、ひとつの話題で盛り上がっているうちに売るという引き際も大切」と宮本さんからアドバイス。
▼長く持つか、さっと売るかを見定めて!
球団が好成績を上げたDeNAがJR東日本の株価低迷をカバー。正反対の性格の企業の株式を併せ持つことでリスクを分散できた。話題だからという理由で買った株は引き際が肝心。野球以外でも話題が出続けそうなら持ち続けるのも◎。
社会の動きを早めに察知する
3つ目は社会の動きに敏感で、社会に貢献したいという意識が強い女性の投資スタイルを見てみましょう。東日本大震災の被災地・福島県最大の地方銀行の東邦銀行と、クラウドソーシングのサービスで人々の働き方を改革したクラウドワークス、多様な働き方を推し進めているサイボウズをチョイス。
その結果は、なんと6万860円のプラスに! 3銘柄すべてがプラスになっているのも特徴。とにかくクラウドワークスが数々の提携を重ねることで、株価が急騰したことが最大の要因でした。
社会派女子はどんな銘柄を選ぶのがおすすめ? 「社会貢献している、企業理念に共感できるなど、社会変革の力があると思う会社の株式を買ったり、使ってみて面白かったアプリの提携先や類似サービスを提供する企業をチェックしたりするといいでしょう」(宮本さん)
ただし、新聞、テレビなどメディアで頻繁に取り上げられるようになったら、すでに株価が高くなってしまっている可能性もあります。社会の動きに敏感な人たちがSNSで発信し始めた、経営者が変わったというようなタイミングが買い時かも。
▼新しいビジネスはみんなの期待で急騰!
10万円の投資でプラス約6万円に! クラウドワークスが数々の提携発表をし、大きく株価が伸びたのが勝因。新しい業態やサービスは個人投資家にも人気で急騰するが、過熱しすぎる面も。銀行や商社などへの分散が吉。
初めて投資を始めるときに注意したいことは、1つの銘柄にしぼってしまわないことだそう。「面白いと思える新しい会社2銘柄、銀行、商社、社会インフラ関連など、堅めの企業1銘柄くらいのバランスがおすすめです」(宮本さん)
取材協力=マネックス証券