Q5. 職場の独身女性とワーママはどうすれば手を組める?
A ワーママは感謝をこまめに伝える。独身女性は未来を想像してみる
これは非常にセンシティブで大きな問題です。当社も産休や育休、育児短時間勤務をする社員が10%以内に収まっている間は「誰もがいつかは通る道。思いやりを持って仕事をしましょう」と話して納得を得ていたのですが、15%を占めるくらいになると見過ごせないひずみが生じてしまいました。仕事の量が増えるばかりの人が続出して、不満が噴出したのです。
これを抜本的に解決するには、経営者が何らかの社内制度を整備する必要があるのですが、当面はやはりコミュニケーションをとることで対応するしかないと思います。ワーママは周囲に対して「当然」という態度ではなく、感謝をこまめに伝えるようにする。独身女性は、いつか自分が同じ立場になるかもしれませんし、介護で勤務体系を変えることがあるかもしれません。「将来の自分にも起こりうること」という気持ちで、未来のために良い職場環境をつくることを目指して仕事をしていただければと思います。
お笑い芸人。1967年石川県生まれ。96年にピン芸人としてデビュー。お笑いブームをけん引した「爆笑オンエアバトル」(NHK)に第1回から出演。マツモトキヨシのCMで「ゲッツ!」のギャグが大ブレイクした。
ノンストレス代表。フジテレビアナウンサー、外資系コンサルティング会社のディレクターを経て、1994年にキャリアカウンセリングで起業。96年に2社目の現会社を起業。NYを含めネイルサロンを71店舗経営。コロンビア大学MBA。
中津川詔子、柳澤美帆=構成 遠藤素子、加藤 梢=撮影