保育士も事業者を選ぶ時代

新卒の保育士が、初めて就職した保育施設でこりて、保育士の仕事そのものをやめてしまうケースも多いと聞きます。とても残念です。

法人の規模や初任給の高さ、研修メニューに目を奪われて入ってみたら、とんでもなかったという話も聞きます。初任給は高くても基本給が安かったりボーナスがない場合もあります。

これから就職する保育士には、事業者をしっかり選んでほしいと思います。

保護者や保育士が「子どものためにいいこと」を求めていくことが、事業者の努力を促し、質のいい保育をふやしていくのではないかと私は考えています。

保育園を考える親の会代表 普光院亜紀
1956年、兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務を経てフリーランスライターに。93年より「保育園を考える親の会」代表(http://www.eqg.org/oyanokai/)。出版社勤務当時は自身も2人の子どもを保育園などに預けて働く。現在は、国や自治体の保育関係の委員、大学講師も務める。著書に『共働き子育て入門』『共働き子育てを成功させる5つの鉄則』(ともに集英社)、保育園を考える親の会編で『働くママ&パパの子育て110の知恵』(医学通信社)、『はじめての保育園』(主婦と生活社)、『「小1のカベ」に勝つ』(実務教育出版)ほか多数。